再婚後も、元夫には引き続き養育費を払ってほしい

養育費,弁護士

 

A子さんは、36歳。夫が不倫をして「相手の女性といっしょに暮らしたいから…」と言われ、強引に離婚させられました。当時8歳だった娘はA子さんが親権者となって引き取り、来年には中学生となります。この4年間、A子さんは元夫からは毎月5万円を養育費としてもらっていました。

 

これまでシングルマザーとして奮闘し、一人娘を育ててきましたが、縁あって勤め先の社員の方と再婚することになりました。お相手は40歳。奥さんと死別して中学2年生の女の子がいますが、A子さんの娘と仲良しで妹のようにかわいがってくれていることもあり、再婚を決意したそうです。
娘の中学入学と同時に結婚する予定ですが、「再婚したら元夫からは養育費はもらえなくなってしまうのでは…?」と心配しています。

 

再婚相手は「もうすぐ僕が新しい父親になるんだから、元旦那さんからの養育費は受け取らなくてもいいんじゃないか?でも、どうしても君の気持ちが収まらないのなら好きにしてもいいけど…」と言われたそうです。

 

A子さんは、元夫の不倫・不貞が原因のいわゆる奪略離婚を余儀なくされたトラウマがあるだけに、娘が大学を卒業するまでは5万円の養育費を払うとした約束を最後まで守らせたいと思っています。

 

結論から言えば、A子さんは元夫に対して引き続き養育費を請求でき、もらうことができます。法律上、父親は子供を扶養する義務を民法第877条第1項にて定められています。この扶養義務は、父親と母親が離婚した場合でも変わることはなく、父親には離婚後も元妻に引き取られた子どもの養育費を支払う義務があるわけです。

 

さらに、この父親の扶養義務は、離婚した後に元妻が再婚した場合でも変わることはなく、A子さんのように娘が再婚相手の養子になるた場合でも同じことです。それは、再婚相手の養子になったからといって、元夫との父娘関係が否定されるわけではないからです。

 

要するに元妻が再婚して、子どもが再婚相手の養子になったとしても、実の父と娘であることに変わりない以上、実父は娘のために養育費を払い続けなければならないということです。(※養父にも扶養義務あり!

 

元夫の失業や収入減、再婚の場合などの諸事情によって養育費の減額や支払い免除ができる旨を民法第880条では定めています。こうしたことから元夫が「娘にも新しい父親ができるということなので、5万円の養育費を減額もしくは免除してほしい」と言ってきた場合には、元夫の主張が認められることもあります。

 

A子さんは、娘さんの養育費を今後とももらうことはできますが、元夫がA子さんの再婚を理由として養育費の減額や免除を申し立てる可能性はあります。もしもそうなった場合には、どのように折り合いをつけるべきなのか今のうちに弁護士さんへ相談しておいてもいいかもしれません。

 

 

費用実質0円!養育費回収に強いイストワール法律事務所はこちら

養育費に関わる弁護士費用をはじめ着手金や報酬、養育費の回収や取り立てなど子どものために養育費をもらうための情報の詳細はトップページからご確認ください。